アメリカ留学準備〈持ち物編〉

アメリカ留学準備〈持ち物編〉

前回の「アメリカ留学準備〈手続き編〉」では、アメリカに留学する際に自分が行った手続きをまとめました。今回の文章では、留学に必要なものや持って行ってよかったものについて書いていきます。

1. はじめに

留学の持ち物には、留学するために必須のものと、現地でも買うことができるけど日本で買って持って行ったほうが安くすむ生活必需品、あれば便利なものがあります。自分がアメリカ留学の準備のときに作った持ち物リストと持っていく際の注意点、留学の必需品、ニューヨークで2年生活して持って行ってよかったと思ったものをまとめてみます。留学先での専攻やその人の生活スタイルによって持っていくものは変わるので、ここに書いたものに加えたり減らしたりしながら準備してみてください。

2. 準備物リスト

自分が留学準備のときに作ったリストです。 Googleドキュメント版もあるのでダウンロードして編集するなりして使っていただいて構いません。

2.1. 持ち込み手荷物

準備物
リュック
パスポート・ビザ
航空券
財布(クレジットカード・現金)
学校からの書類 (I-20など)
残高証明書(英文)
海外留学保険の加入証明(英文)
SIMフリーのスマホ・SIMカード
ノートパソコン
充電器
ヘッドホン・イヤホン
折りたたみ傘
エコバッグ
ハンカチ
ポケットティッシュ
マスク
メガネ
医薬品(市販・病院で処方)
エピペン

2.1. 預け入れ荷物

準備物
スーツケース
サンダル・スリッパ
小さめのカバン
画材
下着・靴下
パジャマ
ジャケット
スーツ
圧縮袋
洗濯ネット
タオル
ハンカチ
ティッシュ
マスク
化粧品
医薬品(市販・病院で処方)
コンタクトレンズ
コンタクト洗浄液
コンタクトケース
1週間分のシャンプー・ボディーソープなど
体温計
耳かき
歯ブラシ
フロス
おみやげ
食料

2.1. 注意点など

荷物の制限
機内持ち込みの荷物や預け入れ荷物の個数、重さ、サイズには制限があります。JALの場合は以下のように指定されていました。利用する航空会社の規定を確認してみてください。

機内持ち込み手荷物

身の回り品(ハンドバッグ、ラップトップコンピューター等)1個の他、3辺(縦、横、高さ)の和が45インチ(115cm)以内の手荷物1個。2個の合計重量22ポンド(10kg)を超えないこと。

無料手荷物許容量

エコノミークラス:2個。それぞれの手荷物の3辺の和が80インチ(203cm)を超えないこと。 それぞれが50ポンド(23kg)を超えないこと。

JAL | 国際線の機内持ち込み手荷物、無料受託手荷物について教えてください。より引用

(参考)
機内持ち込みお手荷物 - JAL国際線
JAL | 国際線 お預けのお手荷物

液体の持ち込みの制限
機内に液体を持ち込む場合には以下のような制限があります。

(1)あらゆる液体物は、100ミリリットル以下の容器に入れてください。

(2)それらの容器を再封可能な容量1リットル以下のジッパーの付いた透明プラスチック袋に余裕をもって入れてください。

(3)お客さま1人当たりの袋の数は、1つのみ持ち込み可能です。

JAL | 航空機内への液体物持ち込み制限についてより引用

薬を持っていく場合
市販薬や病院で処方された薬を持っていくために、以下のようなことが推奨されています。

飲み慣れている常備薬を、市販薬のパッケージごと付属の服用・使用説明書も一緒に持っていくのがおすすめです。これは、薬の成分が分からないと渡航先に持ち込めない可能性があるためです。

持病などで日常的に薬の服用や投与が必要な方は、念のため英文の「薬剤証明書」を主治医や薬剤師に書いてもらっておくと安心です。

事前準備が大切…海外に薬を持っていく際に気を付けること | JALショッピングより引用

3. 必需品・持って行ってよかったもの

次に、留学に必ず持っていかなければならないものとニューヨークで2年生活して持って行ってよかったと思ったものについてまとめます。

3.1. 必需品

パスポート・ビザ
アメリカに到着して空港で入国審査の時にパスポートとパスポートの中のビザが貼られているページを見せるので手荷物として持っておきます。念のためスキャンしたPDFのデータと、プリントアウトしてコピーも持っておきました。家族にもコピーを渡しておきます。他の書類も同じようにスキャンし、家族にコピーを渡しておきました。

航空券
飛行機に乗るために必要です。

クレジットカード・現地通貨・日本円
クレジットカードがあれば買い物に使用できますが、空港で円を両替して現金も持っていきました。空港まで行き出発するまでに必要になるかもしれないので日本円の現金も持っておきます。

学校からの書類
入国審査の時にI-20(入学許可証)の提示を求められました。

残高証明書
学校への申請やビザの申請のときにも必要だった銀行口座の残高証明書(英文)です。

海外留学保険加入証明書
留学中の怪我や病気のほか、盗難にあった場合や自分がものを壊してしまった場合に備えて海外留学保険に加入します。加入証明書は携帯しておきます。

SIMフリーのスマホ
日本にいる間にアメリカで使えるSIMカードの申し込みをしました。購入したSIMカードをSIMフリーのスマホに入れて留学先で使います。日本の家族と話すときにはLINEの通話を使って無料でやりとりすることができます。


3.2. 持って行ってよかったもの

ノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホン・イヤーマフ

ヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、イヤーマフ

イズキャンセリング機能のついているヘッドホンやイヤホン、できれば防音用のイヤーマフはニューヨーク生活の必需品だと思います。

かなり静かな田舎で育った自分にとってはニューヨークは何もかもの音量が大きすぎます。車からは音量の音楽が流れ、小型のスピーカーで音楽を流しながら地下鉄に乗ってくる人もいるし、住む場所によっては近所の人がパーティーを開いたり頻繁に大音量で音楽を流したりすることもあります。

文化の違う場所に行ったのだから自分の価値観で「大きな音を出すのが悪い」と決めつけたくないと思っているのに、大きな音がどうしてもつらく、自分の心が狭すぎる……と思って嫌になりました。それでも折り合いをつけてなんとかやっていかないといけないので、出かけるときは常にノイズキャンセリングヘッドホンを着け、自分の部屋ではイヤホンの上からイヤーマフを着けて生活しています。

電子書籍
持っていくものというよりは、あってよかったものです。荷物が重くなるので必要最小限の本しか持っていくことができませんでした。最近は電子書籍版がある場合は紙の本よりそちらを買うことが多かったので、留学中でも読みたい本を読むことができました。

体温調節しやすい服装

雪が降るブルックリンの町

ニューヨークは寒いです。8月に半袖で到着したら、9月中旬には肌寒くなり、冬は−10℃以下になることもあります。

問題は冬の寒さより春の寒さです。日本では既にある程度暖かい4、5月になってもニューヨークはまだ寒く(例えば2023年の5月8日には7℃しかなかった)、留学生活で疲れた心にジワジワとダメージを与えてきます。日本の家族から桜の写真が送られてきたり「こっちはもう暖かい」という話を聞くと、「もう春なのになぜこんな寒い思いをしなければならないのか」と悲しくなって落ち込みました。

春の寒さに落ち込むのはどう解決すればいいか分かりませんが、服装で寒さをコントロールして快適に過ごしたいものです。

ふりかけ
日本食は日系スーパーで買うことができますが、日本で買うより高額なので、持ち込みが可能なもので持っていきたいものがあれば持っていくといいと思います。ふりかけは荷物の中で場所をとらないし、オートミールにかけるとおいしいです。

日本食に限らず、現地でも買えるけど日本で買って持って行ったほうが安くすむ物は他にもあり、ポケットティッシュや歯ブラシ、靴下などがそうです。

龍角散の のどすっきり飴
空気が乾燥しているので、本格的にのどが痛くなってきそうなときになめていてよく効きました。

痛み止めは日本で買って持って行ってもいいし、アメリカでも買うことができます。実際に何回か痛み止めを買いましたが、種類が多くて初めはどれを買えばいいのか分からないし、薬の強さが日本で売られているものと違うのかも調べなかったのでよく分かっていません。アレルギー薬は「non-drowsy」と書かれているのが眠くならないタイプのものです。

無印良品の化粧水・乳液
日本で使っていて肌に合っていたので無印良品の化粧水(敏感肌用・高保湿タイプ)と乳液(敏感肌用・高保湿タイプ)を持っていきました。持って行ってよかったですが、ニューヨークには無印良品の店舗が何か所かあるのでそこで購入することができました。

日本にいるときは肌のかゆみがひどく、留学にあたっていつも処方されている塗り薬を皮膚科で多めに出してもらって持って行ったのですが、アメリカに着いてからなぜか肌の状態が改善し、それらの薬の出番はほぼありませんでした。留学中は無印良品の化粧水・乳液とセタフィルのローションを使用しています。一時帰国すると肌の調子は悪くなり全身がかゆくなるのですが、なぜ留学中だけ症状が改善するのか謎です。

4. まとめ

この文章ではニューヨークに留学するときに自分が持って行った物をまとめました。留学の持ち物には、パスポート・ビザや学校からの書類など必須のものと、現地でも買うことができるけど日本で買って持って行ったほうが安くすむ生活必需品、ノイズキャンセリングヘッドホンのようにあれば便利なものがあります。

留学の持ち物については、留学エージェントのサイトなどは情報が多くよくまとまっているし、いろんな人のブログなどを読むと「自分もこれを持って行ったほうがいいかも」と思うものが見つかると思うので、検索して情報を集めてみてください。


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