野菜や果物を油彩でスケッチする

野菜や果物を油彩でスケッチする

先日、家で採れたなすびを油彩でスケッチ(Oil Sketch)しました。何日もかけて何層にも絵の具を重ねる描き方ではなく、一日のみ、数時間で描くスケッチです。

奥に見えるのが実物で、それらを見ながら小さいキャンバスに描きました。

奥に見えるのが実物で、それらを見ながら小さいキャンバスに描きました。


まずは揮発性油で薄めたこげ茶(バーントアンバー)で地塗り・大まかな下描きをします。

まずは揮発性油で薄めたこげ茶(バーントアンバー)で地塗り・大まかな下描きをします。


そのあとは、実物を観察しながら色を使って描きます。

そのあとは、実物を観察しながら色を使って描きます。


描く対象を観察して、パレットの上で絵の具を混ぜてその色を作ったらキャンバスに色を置いてみて、本物と見比べながら描いていきます。
なすびは紫色、紫色を作るには赤と青を混ぜればよい…というイメージですが、今回描いたなすびの色は、赤(アリザリンクリムゾン)と青(ウルトラマリンブルー)だけでなく、こげ茶(バーントアンバー)や黄土色(イエローオーカー)なども混ぜて作ることができました。
パレットの右側のエリアは、なすびの表面の黄色っぽい傷の部分に使った色です。

以前にも、果物などを何度か油彩でスケッチしました。

いちじくのスケッチ。

いちじくのスケッチ。

一つのいちじくの中に色の異なる部分があり、立体感と色の違いを同時にとらえるのが難しかったです。

シャインマスカット。

シャインマスカット。

皮の表面は白っぽくマットな質感の部分があるのに、光沢もあり、透き通っているような感じもするのが面白いです。

すだち。

すだち。

断面の透明感や潤いを描くのが楽しかったです。これは家で採れたすだちで、私はご飯にかけて食べるのが好きです。

実物を見て、パレットの上で絵の具を混ぜて色を作ってみると、自然のものの色の複雑さに気づかされます。
また、数時間で描くスケッチなので、野菜や果物が描いている間に干からびてしまうこともなく、描き終わった後には食べられます。みなさんも季節の野菜や果物をスケッチして、芸術の秋と食欲の秋を同時に楽しんでみてはいかがでしょうか。

制作 

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